韓国企業との初回商談に通訳を入れるときのポイント|日本企業向け

初めて会う韓国企業との商談は、互いの会社や製品を知り、次の機会につなげる大切な場です。ところが、言葉の壁があると、伝えたいことの半分も伝わらないまま終わってしまうことがあります。逆に、通訳を入れても準備が足りないと、せっかくの時間が自己紹介だけで終わることもあります。
この記事では、韓国企業との初回商談に通訳を入れるときの役割、商談の流れ、事前準備、あいまいな表現の言い換え、通訳方式の選び方をまとめます。ワイエン(WAIEN)の逐次通訳サービスの内容をもとに説明します。
この記事のポイント
- 初回商談は、発言を区切りながら訳す「逐次通訳」が基本です。
- 目的・議題・資料・用語に加えて、「今回決めたいこと」を通訳に伝えておきます。
- 「検討します」などのあいまいな表現は、時期や条件を添えて具体的に言い換えます。
- 通訳は内容を正確に伝える役割で、交渉の判断や意図の推測は行いません。
1. 初回商談での通訳の役割
会議室での商談は、話者が区切りながら話し、通訳が訳す逐次通訳が基本です。逐次通訳には、次のような利点があります。
- 正確性:発言を最後まで聞いてから訳すため、専門用語や微妙なニュアンスも伝わりやすくなります。
- 対話のペース:通訳が入ることで考える時間が生まれ、落ち着いて交渉を進められます。
- 臨機応変さ:事前に組まれた会議だけでなく、急に出た質問や、移動中の会話、食事の席でのやり取りにも対応できます。
バイヤーとの商談、工場視察、展示会のブース対応、役員会議、官公庁との懇談など、場面に合わせて通訳者の専門性を選ぶことが大切です。
2. 初回商談の流れと通訳のポイント
| 段階 | 通訳のポイント |
|---|---|
| ① 挨拶・名刺交換 | 社名、氏名、役職の読み方を事前に確認しておくと、最初の印象が整います。 |
| ② 自己紹介・会社説明 | 話が長くなりやすい場面です。区切りを意識して話すと、訳が正確になります。 |
| ③ 製品・サービスの説明 | 製品名、型番、専門用語は事前の用語一覧で統一します。数字は資料でも示します。 |
| ④ 質疑応答 | 相手の質問は、一度通訳を通して正確に理解してから回答します。急がず確認します。 |
| ⑤ 次のステップの確認 | 誰が、いつまでに、何をするかを明確にして、通訳を通して双方で確認します。 |
3. 事前準備
| 項目 | 準備の例 |
|---|---|
| 目的 | 顔合わせか、取引条件の打診か、情報交換か。 |
| 今回決めたいこと | 「次回の日程を決める」「サンプル提供の可否を確認する」など、ゴールを1〜2点に絞ります。 |
| 議題と時間配分 | 話す順序と、それぞれにかける時間。 |
| 資料 | 会社案内、製品カタログ、提案資料。韓国語版があると有効です。 |
| 用語 | 製品名、型番、専門用語の一覧。 |
| 想定質問 | 価格、納期、保守対応、取引条件など、聞かれそうな内容と回答方針。 |
| 参加者 | 社名、氏名、役職、名刺の準備。人数が分かれば席の配置も相談できます。 |
| 共有方法 | 資料はGoogleドライブなどの共有リンクで事前に渡すと、通訳者が準備しやすくなります。 |
ワイエンの逐次通訳の問い合わせフォームでは、会議のテーマ、日程、場所に加えて、資料の共有リンクや必要人数、オンライン併用、NDAなどのご要望も記入できます。通訳者の事前準備と、正確な見積りに役立ちます。
4. 当日の話し方のコツ
- 短く区切って話す:一文を長くしすぎず、通訳が訳しやすい長さで区切ります。
- 結論を先に、理由を後に:何を伝えたいかが相手に届きやすくなります。
- 数字は画面や紙でも示す:金額、数量、日付は、口頭に加えて資料で確認します。
- 相手を見て話す:通訳ではなく、商談の相手に向かって話すと、対話が自然になります。
- 確認を惜しまない:分からない点は、その場で聞き返して構いません。
日本語と韓国語では、言い回しや丁寧さの表し方が異なる場合があります。受け取り方は会社や人によって違うため、一般的な傾向として捉えてください。
5. あいまいな表現の言い換え例
日本語の商談では、角を立てないための婉曲な表現がよく使われます。しかし、初対面の相手には、意図がそのまま伝わらないことがあります。通訳は話された内容をそのまま伝えるため、あいまいな表現は、話し手の側で具体的にしておくことが大切です。
| よくある表現 | 具体的にする例 |
|---|---|
| 「検討します」 | 「社内で確認し、○月○日までにご連絡します」のように、時期と担当を添える。 |
| 「前向きに考えます」 | 前向きに考える条件や、確認が必要な点を明示する。 |
| 「難しいかもしれません」 | 難しい理由と、代替案があれば合わせて伝える。 |
| 「また改めて」 | 次の連絡の時期と、連絡する人を決める。 |
6. 通訳方式の選び方
| 場面 | 向いている方式 |
|---|---|
| 少人数の商談・打ち合わせ | 逐次通訳 |
| 大人数の会議・セミナー | 同時通訳 |
| 会場や工場を歩きながらの説明 | ウィスパリング通訳 |
| 最初の顔合わせをまずオンラインで | オンライン通訳 |
| 空港の出迎えや移動に同行 | アテンド通訳 |
最近は、日韓の企業がまずオンラインで会議を行い、そのあとに現地訪問や契約へ進むケースも増えています。1〜2時間程度の短い会議にも対応しています。
7. 通訳に任せられないこと
通訳は、話された内容を正確に伝える役割です。交渉の判断、条件の可否、相手の発言の意図の推測は行いません。意図の確認が必要なときは、貴社から相手に質問し、その内容を通訳します。契約や法務に関する判断は、専門家にご確認ください。
8. 機密情報の扱い
初回商談でも、製品の仕様や価格など、外に出したくない情報が話題になることがあります。ワイエンの問い合わせフォームでは、個人情報保護方針と、NDAを含む利用規約への同意をいただいています。会議の内容によってNDAが必要な場合は、問い合わせ時の要望欄にご記入ください。
9. 商談後の進め方
商談後は、合意した点と未決定の点を整理して、早めに先方へ連絡すると、次の話につなげやすくなります。日韓のB2Bビジネスは、通訳や会議が終わっても、資料の共有、追加の問い合わせ、日程調整、条件交渉といった連絡が続くことが多いため、ワイエンでは必要に応じて、フォローアップの過程も支援します。
- メールや資料の翻訳が必要な場合:韓国語翻訳
- 韓国での販路づくり全体:韓国での販路開拓
- 次の商談の費用を見積もるとき:韓国語通訳の料金と見積りの見方
韓国現地の通訳者を手配すると、日本から通訳者を同行させる場合に比べ、航空券や宿泊費などの出張経費を抑えられる場合があります。スケジュールと業務内容に合わせて、最適な通訳者を検討します。
よくあるご質問
初回商談では、逐次通訳と同時通訳のどちらが向いていますか?
会議室での少人数の商談では、発言を区切りながら訳す逐次通訳が一般的です。発言を最後まで聞いてから訳すため、専門用語やニュアンスを正確に伝えやすく、考える時間も生まれます。大人数の会議やセミナーでは、同時通訳を検討します。
初回商談で通訳に何を事前に伝えればよいですか?
商談の目的、議題、参加者、会社資料、専門用語の一覧、今回の商談で決めたいことをお伝えください。資料の共有リンクがあれば、通訳者の事前準備に役立ちます。
食事の席や移動中の会話にも通訳は同席できますか?
ワイエンの逐次通訳は、会議室だけでなく、移動中の会話や食事の席でのコミュニケーションまで幅広く対応しています。
相手の返答があいまいなとき、通訳は補足してくれますか?
通訳は話された内容をそのまま伝えます。意図の確認が必要な場合は、貴社から相手に質問し、その内容を通訳します。
通訳は議事録を作成してくれますか?
通訳の業務は、その場での通訳です。議事録の作成が必要な場合は、依頼時にご相談ください。
商談の後も相談できますか?
はい。資料の共有、追加の問い合わせ、日程調整、条件交渉など、商談後のコミュニケーションについても、必要に応じてフォローアップを支援します。
お問い合わせ
ワイエン(WAIEN)は15年以上の実務経験をもとに、韓国での通訳・ビジネス支援を行っています。料金は条件により異なります。会議のテーマ、日程、場所をお知らせいただければ、内容に合わせてご案内します。お問い合わせ受付後、専任パートナーが1営業日以内に日本語でご連絡いたします。
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最終更新日:2026年10月7日 · 本記事は一般的な情報であり、法務・税務等の判断を行うものではありません。





















