韓国向けウェブサイト・資料のローカライズとは|翻訳との違いと進め方

韓国のバイヤーに自社を知ってもらうため、日本語のウェブサイトを韓国語にしたい。そう考えて、文章を翻訳しただけでは、思ったほど反応が得られないことがあります。言葉は合っていても、文体が堅すぎたり、事例が韓国の読み手に伝わらなかったり、問い合わせの導線が分かりにくかったりすると、相手に「自分たちのための情報」と感じてもらえないためです。
この記事では、韓国向けにウェブサイトや資料を整える「ローカライズ」について、翻訳との違い、直す箇所、検索で見つけてもらう工夫、進め方の順番をまとめます。ワイエン(WAIEN)の韓国向けローカライズ支援の考え方をもとに説明します。
この記事のポイント
- ローカライズは、翻訳に加えて、文体・表記・画像・事例・連絡手段を韓国の読み手に合わせる作業です。
- 全ページを一度に訳す必要はありません。商談前に確認されるページから優先します。
- 検索語は、日本語を直訳せず、韓国語で実際に使われる語を調べ直します。
- 公開後に韓国語の問い合わせが届いたときの対応体制も、あらかじめ決めておきます。
1. 翻訳とローカライズの違い
| 項目 | 翻訳 | ローカライズ |
|---|---|---|
| 対象 | 文章 | 文章、文体、表記、画像、事例、導線など |
| 目的 | 意味を正確に置き換える | 韓国の読み手が「自分たちのための情報」と感じる状態にする |
| 判断の基準 | 原文との一致 | 原文の目的と、韓国の読み手の文脈 |
| 向いている場面 | 契約書、仕様書など、正確さが最優先の文書 | ウェブサイト、提案書、製品紹介など、読み手の理解や行動を促す文書 |
契約書や仕様書のように、正確さが何より大切な文書は、翻訳(原文に忠実)が基本です。一方、ウェブサイトや提案書は、読み手に伝わり、行動してもらうことが目的のため、ローカライズの視点が必要になります。
2. 直す箇所のチェックリスト
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 文体 | ビジネスの相手にふさわしい丁寧さか。日本語の言い回しをそのまま訳して、不自然になっていないか。 |
| 社名・製品名の表記 | ハングルでの表記、または原文の表記の併記。資料全体で統一します。 |
| 専門用語 | 韓国の業界で実際に使われる用語か。直訳で通じない語はないか。 |
| 数字・単位・通貨・日付 | 表記の形式、通貨(円とウォン)、単位がそろっているか。 |
| 画像・図の中の文字 | 日本語のまま残っていないか。元のデザインデータがあると差し替えやすくなります。 |
| 事例・実績 | 韓国の読み手に伝わる事例か。日本でしか通じない説明に偏っていないか。 |
| 問い合わせの導線 | 韓国語で書き込めるか。連絡手段が相手にとって使いやすいか。 |
| 表示や個人情報の記載 | 必要な要件は、事業内容により異なります。専門家に確認してください。 |
表示義務や個人情報など、法的な要件は、ワイエンでは判断を行いません。必要に応じて、専門家にご確認ください。
3. 検索で見つけてもらう工夫
韓国語のサイトを作っても、探している人に見つけてもらえなければ、読まれません。次の点を意識します。
- 検索語を調べ直す:日本語の言葉を直訳するのではなく、韓国語で実際に検索されている語を調べます。
- 国内のサービスも意識する:韓国では、NAVERなど国内のポータルも広く使われています。検索や露出の経路を、日本とは別に考えます。
- ページごとにテーマを絞る:1ページ1テーマにして、タイトルと見出しに、その内容が分かる語を入れます。
- 内容を充実させる:同じ言葉を並べるだけの文章ではなく、読み手の疑問に答える内容にします。
検索結果の順位は、検索エンジンが決めるため、保証はできません。まずは、探している人に分かりやすく伝わるページづくりを優先します。
4. 進め方の順番
- 目的と読み手を決める:誰に、何をしてほしいか(問い合わせ、資料請求、商談の申込みなど)。
- 対象ページ・資料を選ぶ:最初に整えるものに絞ります。
- 用語集・表記ルールを作る:社名、製品名、専門用語、単位。
- 翻訳・ローカライズ:文章と文体、表記、画像の文字を整えます。
- 韓国側の目で確認する:自然に読めるか、通じない表現がないかを、韓国語の読み手に確認してもらいます。
- 公開と、反応の確認:問い合わせの内容や、よく見られているページを見て、直します。
5. どのページ・資料から始めるか
| 優先度 | 対象 | 理由 |
|---|---|---|
| 高 | 会社概要、主要な製品・サービス、問い合わせページ | バイヤーが商談前に確認し、連絡する入口になります。 |
| 高 | 提案書、製品カタログ | 商談で使い、社内で共有される資料です。 |
| 中 | 事例、よくある質問 | 信頼や納得につながります。 |
| 低 | ブログ、更新頻度の高い情報 | 全体が整ってから、少しずつ増やします。 |
提案書については、提案書翻訳のページもご覧ください。
6. 公開後の運用
韓国語のサイトを公開すると、韓国語で問い合わせが届くようになります。そのとき、社内に韓国語の対応者がいないと、返信が遅れ、機会を逃すことがあります。公開前に、次の点を決めておくと安心です。
- 問い合わせの受付と、返信の担当者
- メールの翻訳をどこに頼むか
- 打ち合わせに進んだときの通訳の手配(オンライン商談の通訳ガイドもご参照ください)
ワイエンは、通訳や翻訳が終わったあとの資料共有、追加の問い合わせ、日程調整、条件交渉などの連絡も、必要に応じてフォローアップとして支援します。販路づくり全体の考え方は、日本製品を韓国で販売するにはをご覧ください。
7. ワイエンができること
ワイエンは、展示会への出展にとどまらず、韓国の消費者や現地企業の文化的な文脈に合ったマーケティングの戦略とコンテンツづくりを支援しています。ウェブサイトの翻訳・ローカライズ、提案書や製品資料の翻訳、韓国での営業を支える通訳まで、一連のコミュニケーションを必要な範囲でご相談いただけます。
8. 依頼時に伝える情報
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 目的・読み手 | 誰に、何をしてほしいか(問い合わせ、商談申込みなど)。 |
| 対象 | ウェブサイトのURL、対象ページ、提案書、カタログなど。 |
| 分量 | ページ数、文字数の目安。 |
| 画像・デザイン | 画像内の文字の有無。元のデザインデータの有無。 |
| 用語・既存の訳 | 用語集、過去の韓国語版があれば共有します。 |
| 希望時期 | 公開の目標日、展示会などの予定。 |
費用は、対象のページ数、分量、デザインの調整の有無、必要な支援の範囲により異なります。内容を確認したうえで、個別にお見積りをご案内します。
よくあるご質問
翻訳とローカライズは、何が違いますか?
翻訳は文章を別の言語に置き換える作業です。ローカライズは、文章に加えて、文体、表記、画像、事例、連絡手段などを、韓国の読み手や現地企業の文脈に合わせて整える作業です。
ウェブサイト全体を韓国語にする必要がありますか?
最初から全ページを訳す必要はありません。会社概要、主要な製品・サービス、問い合わせページなど、バイヤーが商談前に確認するページから優先して準備する方法があります。
韓国語のサイトは、検索で上位に表示されますか?
順位は検索エンジンが決めるため、保証はできません。韓国語で実際に使われる検索語を調べ直し、内容に反映することで、探している人に見つけてもらいやすくする工夫はできます。
問い合わせが韓国語で届いたとき、対応できますか?
社内に韓国語の対応者がいない場合は、メールの翻訳や、その後の打ち合わせの通訳を依頼する方法があります。ワイエンは、通訳や翻訳が終わったあとの資料共有や日程調整などのフォローアップも、必要に応じて支援します。
画像の中の文字も翻訳できますか?
画像内の文字は、元のデザインデータがあると差し替えやすくなります。翻訳対象に含めるかどうかは、依頼時に決めておきます。
費用はどのように決まりますか?
対象のページ数、分量、デザインの調整の有無、必要な支援の範囲により異なります。内容を確認のうえ、個別にお見積りをご案内します。
お問い合わせ
ワイエン(WAIEN)は15年以上の実務経験をもとに、韓国での通訳・翻訳・ビジネス支援を行っています。対象のウェブサイトや資料と、目的をお知らせいただければ、必要な支援の範囲とお見積りをご案内します。お問い合わせ受付後、専任パートナーが1営業日以内に日本語でご連絡いたします。
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最終更新日:2026年10月7日 · 本記事は一般的な情報であり、法務・個人情報・表示義務等の判断を行うものではありません。検索順位を保証するものではありません。





















