韓国の展示会のあと、バイヤーにどう連絡するか|名刺交換から次の商談まで

展示会で名刺を何十枚も交換したのに、そのあと連絡が途切れてしまう。日本企業の韓国展示会では、よくある悩みです。展示会は「始まり」にすぎず、本当の成果は、そのあとの連絡と商談の積み重ねで決まります。ところが韓国のバイヤーが相手だと、メールの言語、資料の言語、時差の少ない国でも日程の調整、サンプルの扱いなど、細かい壁が続きます。
この記事では、韓国の展示会のあと、バイヤーにどう連絡するかを、時期の目安、当日のメモの取り方、お礼メールの構成、バイヤーの分け方、次の商談の設定、返信がないときの対応の順にまとめます。ワイエン(WAIEN)の展示会参加支援の考え方をもとに説明します。
この記事のポイント
- 連絡は、記憶が新しい展示会の直後にお礼を入れ、その後に資料・サンプルへ進めます(時期は目安です)。
- 当日の名刺には、関心度、話した内容、約束した次の行動をメモしておきます。
- メールや資料は、韓国語(または日韓併記)にすると、相手が社内で共有しやすくなります。
- 次の商談は、オンラインで気軽に始める方法があります。
1. フォローの流れと時期の目安
以下は、一般的な目安です。製品や取引の性質によって、適した時期は変わります。
| 時期の目安 | やること | 通訳・翻訳が関わる場面 |
|---|---|---|
| 展示会の当日 | 名刺にメモを残す(関心度、話した内容、約束) | ブースでの会話(通訳) |
| 数日以内 | お礼のメールを送る | メールの韓国語化 |
| 1〜2週間 | 資料・カタログ・サンプルの案内 | 提案書・製品資料の翻訳 |
| 2〜4週間 | オンライン商談の設定 | オンライン通訳 |
| 1〜3か月 | 見積り、現地訪問、条件の調整 | 商談通訳、契約関連文書の翻訳 |
2. 当日にやっておくこと
展示会のあとに連絡が止まる大きな理由は、「誰とどんな話をしたか」を忘れてしまうことです。名刺を受け取ったら、その場でメモを残します。
| メモの項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 関心度 | A(すぐに商談したい)、B(資料がほしい)、C(情報収集)など、自分なりの3段階。 |
| 話した内容 | 相手が関心を示した製品、質問、課題。 |
| 約束したこと | 「カタログを送る」「サンプルを送る」など、次の行動。 |
| 相手の情報 | 会社名、担当部署、役職、連絡手段の希望。 |
ブースでの会話に通訳を入れた場合は、通訳者にも、相手が何に関心を示したかを共有してもらうと、メモの精度が上がります。
3. お礼メールの構成
お礼メールは、長くせず、次の行動が分かる形にします。
- 件名:展示会名とお礼が分かるもの。
- 冒頭:ブースに来てもらったお礼と、展示会名、日付。
- 話した内容の確認:相手が関心を示した製品や課題に触れ、「覚えている」ことを示します。
- 次の行動:資料を添付する、サンプルを送る、オンライン面談を提案するなど、具体的に1つ。
- 連絡先:担当者名と連絡手段。
相手が日本語を使うとは限らないため、韓国語、または日本語と韓国語の併記が検討できます。提案書や製品資料も、韓国語版があると、相手が社内で検討・共有しやすくなります。提案書翻訳のページもご覧ください。
4. バイヤーの関心度の分け方
| 関心度 | 目安となる様子 | 対応の方向 |
|---|---|---|
| A:すぐに商談したい | 数量・価格・納期など、具体的な条件を聞いてくる。 | 早めに連絡し、オンライン商談や見積りへ進める。 |
| B:資料がほしい | カタログや仕様の資料を求める。社内で検討する様子。 | 資料(韓国語版)を送り、数日後に確認の連絡をする。 |
| C:情報収集 | 製品を見て回っている。具体的な質問は少ない。 | お礼と資料の案内にとどめ、時期をおいて連絡する。 |
全員に同じ力で連絡するのではなく、関心度に応じて優先順位をつけると、限られた時間を有効に使えます。
5. 資料・サンプル・見積りの対応
- 資料:韓国語の提案書・カタログがあると、相手の社内での共有が進みます。技術的な資料は、マニュアル翻訳で対応します。
- サンプル:製品の種類によって、輸送や通関の要件が異なることがあります。事前に通関業者や専門家にご確認ください。ワイエンでは、通関・法務・税務の判断は行いません。
- 見積り:数量、納期、納入条件を確認したうえで出します。条件のやり取りが続く場合は、窓口を一本化し、決まったことは文書で残します。
6. 次の商談の設定
展示会のあとの商談は、まずオンラインで気軽に始める方法があります。最近は、日韓の企業がまずオンラインで打ち合わせを行い、その後に現地訪問や契約へ進むケースが増えています。1〜2時間程度の短い会議も、通訳を入れて進められます。
- オンラインで進める場合:韓国語オンライン商談の通訳ガイド
- 初めての本格的な商談:韓国企業との初回商談に通訳を入れるときのポイント
- 現地を訪問する場合:釜山で通訳を探す日本企業へ
- 条件がまとまり、契約書が出てきたとき:韓国語の契約書を翻訳する前に確認したい6つのポイント
販路づくりの全体像は、日本製品を韓国で販売するにはをご覧ください。
7. 返信がないとき
一度の連絡で返信がなくても、すぐに諦める必要はありません。展示会のあとは、相手も多くの連絡を受け、対応が遅れていることがあります。
- 時期をおいて、再度連絡します。2回目は、新しい情報(新製品、事例、期間限定の案内など)を添えると、読んでもらいやすくなります。
- メールのほか、電話やメッセージアプリなど、相手に合った連絡手段に変えることを検討します。韓国では、KakaoTalkなどのメッセージアプリが業務連絡に使われることもあります(相手や会社によります)。
- それでも反応がない場合は、関心度を見直し、優先順位を下げます。
8. 社内の体制づくり
- 担当者を決める:誰がどのバイヤーを担当するかを、展示会の前に決めます。
- 対応の記録をつける:連絡日、内容、次の行動を、表で管理します。
- 窓口を一本化する:韓国側の連絡先と、翻訳・通訳の窓口を整理します。
- 用語を統一する:製品名、型番、専門用語を、メール、資料、通訳で共通にします。
9. ワイエンができること
ワイエンは、韓国展示会への参加について、出展準備、ブース運営、現場での商談、そして事後のバイヤーフォローアップまで、一連の業務に伴走します。日韓のB2Bビジネスは、通訳やミーティングが終わっても、資料の共有、追加の問い合わせ、日程調整、条件交渉といった連絡が続くため、必要に応じて、こうしたフォローアップの過程も支援します。
展示会で出会ったバイヤーが、具体的な商談段階に入ったときは、通訳、翻訳、韓国バイヤーとの連絡の仲介まで、必要な範囲でご相談いただけます。サービスの詳細は、韓国販路開拓のページをご覧ください。
よくあるご質問
展示会のあと、いつまでにバイヤーへ連絡すればよいですか?
決まった期限はありませんが、記憶が新しい展示会の直後に、お礼の連絡を入れる方法が一般的です。目安として、数日以内にお礼、その後に資料やサンプルの案内と進めると、関係が途切れにくくなります。
お礼メールは、韓国語で送るべきですか?
相手が日本語を使うとは限らないため、韓国語での送付、または日本語と韓国語の併記が検討できます。提案書や製品資料も、韓国語版があると、相手が社内で共有しやすくなります。
返信がないときは、どうすればよいですか?
一度の連絡で判断せず、時期をおいて再連絡する方法があります。メールのほか、電話やメッセージアプリなど、相手に合った連絡手段に変えることも検討できます。
展示会のあとの商談は、オンラインでもよいですか?
はい。最近は、日韓の企業がまずオンラインで打ち合わせを行い、その後に現地訪問や契約へ進むケースが増えています。1〜2時間程度の短時間の会議も、通訳を入れて進められます。
展示会後のフォローも支援してもらえますか?
はい。ワイエンは、展示会の出展準備、ブース運営、現場での商談から、事後のバイヤーフォローアップまで伴走します。資料の共有、追加の問い合わせ、日程調整、条件交渉などのやり取りも、必要に応じて支援します。
サンプルや見積りの対応で注意することはありますか?
サンプルの輸送や通関は、製品の種類によって要件が異なることがあります。事前に通関業者や専門家に確認してください。ワイエンでは通関・法務・税務の判断は行いません。
お問い合わせ
ワイエン(WAIEN)は15年以上の実務経験をもとに、韓国での通訳・翻訳・ビジネス支援を行っています。展示会の予定や、フォローしたいバイヤーの状況をお知らせいただければ、必要な支援の範囲とお見積りをご案内します。お問い合わせ受付後、専任パートナーが1営業日以内に日本語でご連絡いたします。
事務所 釜山広域市 海雲台区 センタム中央路97、B棟604号(48058) · 電話 +82-51-983-3535 · LINE ID 299star · メール hello@waien.co.kr
最終更新日:2026年10月7日 · 本記事は一般的な情報であり、通関・法務・税務等の判断を行うものではありません。





















